2010年11月22日

効果的なイメージング

 たとえばゴルフなら、自分の最高のショットを鮮明にイメージします。
 もちろんどんなスポーツでも、基礎的な技術がともなわなければなりません。ですから実際の練習をしながら、本番さながらのイメージングを行えば、脳はその擬似体験を通じて、本番での運動機能や心理状態をリハーサルし、恐怖心、あがり、プレッシャーなどをおさえ、最高のプレーを行わせるのです。
 イメージが鮮明になればなるほど、脳は実際に行ったことのように運動機能を調節し、いいショットが打てるように身体機能を働かせます。
 ところが、実際の練習では、成功は何回かに一回でしょう。そして困ったことに、失敗経験も増えていきます。それがその後のプレイ時の不安感を強くするのです。ですから、単にイメージ上でリハーサルするだけでなく、実際の練習時に最高のプレーをイメージ上に描きながら練習を行うのです。
 ゴルフの帝王、ジャック・ニクラウスは、「私のプレーの五〇%は、イメージに支えられている」と語っています。彼は、ふだんの練習でも、まず自分の最高のショットをイメージするそうです。そして本番では必ず、スイングを起こす前に、その状況に応じた最高のショットをイメージするといいます。これが、彼の正確なショット、ゲームメーキングのうまさ、プレッシャーに負けない心の強さのもとなのでしょう。
 しかし私達人間は、願望が大きいほどに、いいイメージをもつことが難しいのです。その上イメージには、心身にいい刺激を与えるものと、影響を与えないもの、さらに悪い刺激になるものがあります。
 ですから、効果的なイメージングの技術の収得には、それなりのトレーニングが必要です。そして、このトレーニング(イメージング)を自分の脳だけにたよって行い続けることは難しいのです。




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2010年11月15日

イメージングは疑似体験

 人間の脳は右脳と左脳に分かれ、思考、記憶、全身への指令など、脳機能のあらゆる分野で分業しながら働きます。右脳は人間の左半身の神経、感覚をつかさどり、直観的、幾何的、音楽的、絵画的な思考の主役で、イメージングに密接に関わるイメージ力の源です。左脳は右半身の神経、感覚をつかさどり、言語的、論理的、分析的、代数的な思考の中心です。
 また、一般に記憶というと、言葉での記憶と考えがちですが、実は記憶のほとんどは、右脳にイメージとして蓄えられ、左脳の言葉の記憶量の百万倍以上に及びます。あなたがある風景を思い浮かべたり、新しい発想をするとき、すべて右脳が記憶したイメージを使っているのです。
 相対性理論を発見したアインシュタインは「私は考えるとき、言葉ではなく、躍動するイメージで考える」と語っています。これは、彼が典型的な右脳人間だったことを物語っています。
 イメージングは、私達人間がもつイメージ力を活用して、脳に擬似体験を与えるものです。脳はこの疑似体験を現実のものと感じ、それに合わせて身体機能を調整しようとするのです。



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2010年11月08日

音楽を用いた条件づけ

 ある決まった楽曲を使用してイメージングを行うことで強力な条件づけを行うこともできます。用いる楽曲は、自分の気持ちが高まるものであれば何でもよいのですが、一日二〜三回聞くようにします。一日に何種類もの楽曲を同時に使ってイメージングをするのは、イメージが分散しやすくなり、イメージ自体が弱まります。ですから初めはできるだけ特定の曲を聞きながら集中力を身につけるとか、リラックスするといった目的に合わせて気持ちを高めていくとよいでしょう。これを毎日続けると、早い人であれば一ヵ月くらいで条件づけが完成されます。映画など映像を伴った音楽も効果的です。特に感動したサクセスストーリーのテーマ音楽に、目的のイメージを重ねていくと、映像が伴った気持ちの高まりができ上がり、さらに効果的です。こうして条件づけが完成されれば、不安なとき、緊張しているとき、気持ちが乗らないときなどに、この楽曲を聞くことで勇気づけられ、気持ちも高まってきます。Aの曲=集中力の喚起、Bの曲=リラックスの喚起と多くのバージョンを用意しておくのもよいでしょう。ただし、一つの心理を喚起するためには一つの曲と限定しておくほうがよいようです。



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2010年11月01日

条件づけとはある動作を行うことである気持ちを喚起させること

「パブロフの犬」という有名な条件反射の実験があります。ある犬に食事を与えると同時に、毎回ブザーを鳴らします。これをしばらく続けると、食事が目の前にないときでもブザーを聞いただけで犬は唾液を流すというものです。これはブザーの音が食欲の喚起ということが脳に刷り込まれたということを示しています。こういったある気持ちを喚起させる条件を与えることを「条件づけ」と言います。この条件づけは犬に限った話ではなく、人間も無意識のうちに多くの条件づけがされているのです。日常生活の中でも、いろいろな形の条件反射が見られます。ある動作が集中力の喚起というのもその一例です。集中力を高めるために、毎回ある決まった動作を行っていると、条件づけが完成し、集中力を高めたいときに、その動作を行うことによって集中力を喚起させることができるようになるのです。



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2010年10月25日

イメージングによる自己暗示と条件付け

自己暗示で自信を深める
 私達人間は実に暗示にかかりやすいものです。うそでも長い間、言い続けているとなんだかそのうそが自分でも本当のことのように思えてきます。これを上手に生かす方法が自己暗示です。日頃から、自分はダメな人間だ」と考えると、自分は優秀な人間だと考えるのとでは大きな違いがあります。今の時点で、別に優秀な人間でなくてもいいのです。優秀だと自分に暗示をかけ続け、心の中であたかもそれが事実なんだと思えるようになるまでイメージし続ければよいのです。そうすれば、自分に自信が湧いてきますし、なによりも自分の力を信じられるようになります。




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2010年10月18日

自信を持てる成功体験を作る

 一番有効な緊張解消法は自分自身に強い自信を持つことです。しかし自信を持とうとしてもその根拠がないため、ますます自信を喪失して緊張が大きくなる可能性もあります。こうしたときに役立つのが自信を支える根拠となる体験です。ですから自分の理想とするナルシス・ファイルを作ることが非常に効果的です。それは何でもよいのです。形となるものを意識して作り、自信の根拠になるものです。つまり緊張して無意識的にマイナスイメージが浮かんでくるときにナルシス・ファイルを思い出し、意識してプラスイメージを作り、自信をとり戻してください。そういった成功体験を自信の根拠にすれば緊張も解消できるでしょう。



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2010年10月12日

好きな色をイメージします

 色彩が心に大きく影響を与えることはよく知られています。精神医療の現場でもカラーセラピーが行われています。青色はリラクゼーション効果があり、赤色は興奮作用があります。このような作用を利用して緊張を解消する方法をご紹介します。まず静かに目を閉じ、自分の全身をオーラがおおっているように青色の光をイメージします。その青色の光が緊張や不安の原因となっているものをはじき返しているイメージを持ちましょう。そして自分の体内にある緊張や不安を、光のオーラの外にはき出すようにイメージしてください。このときの色は必ずしも青色でなくても、自分が好きな色だったり、リラックスできる色であってもけっこうです。この方法に呼吸法を併用すればさらに効果的です。




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2010年10月04日

心体を刺激してリラックスする

 緊張状態にあるときは、思考にエネルギーが費やされているので、血液も大量に脳に送られます。血液の循環する量を体全体で10とすると、通常は脳に4、首から下の上半身に3、下半身に3の割合で配分されていますが、緊張状態のときは脳に7、上半身に2、下半身に1くらいの配分になってしまいます。緊張すると下半身が冷たく感じたり、トイレが近くなったりしますが、これは血液の循環の低下による冷えも一因なのです。緊張したときに貧乏ゆすりをする人をよく見かけますが、これも血液が不足しているという身体の反応です。緊張したときには、できるだけ下半身、特に足の指先から足首、ふくらはぎ、太ももという順でさすったりして刺激を加えてください。そうすれば、血液の循環が促されて血行もよくなります、人間の脳は身体が出す信号を察知し、身体の状態を認知します。ですから不調の信号の出ている部分を刺激すると、心もリラックスするのです。緊張して胃がキリキリ痛むようなときには、胃の部分をさすって刺激しましょう。




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2010年09月27日

イメージングによる緊張状態からのリラックス法

呼吸法によるリラクゼーション
 緊張状態にあるときの呼吸は、平常時の呼吸よりも速く、小刻みに浅くなっています。すると酸素の摂取量が減少してしまいます。そうなると脳に送られる酸素量も少なくなるので、頭の中がボーッとしたり、判断力が弱まったりしてしまうのです。よく緊張しているときにあくびが出ますが、これは酸素が不足していることを脳から身体に伝達したときに生じる反応なのです。このような緊張状態のときにはゆっくりとした腹式呼吸がおすすめ。「1、2、3」と数えながら、5〜7秒くらいの時間をかけて、ゆっくりと息を吸い、少しの間息を止めて、今度は吸う時と同じくらい時間をかけて息を吐きます。すると酸素の量が増加することに加えて、ゆっくりとした呼吸動作が、ゆったりとした心理状態を作り出します。また、呼吸をするときに数を数えることに注意を向けたり、腹部に気持ちを集中したりすることも大切です。これには緊張状態では注意がマイナス思考に向けられているので、その注意の方向をそらすという目的もあるのです。また、息を吸うときは、新鮮なエネルギーを酸素と一緒に吸い込むイメージで、吐き出すときには二酸化炭素と一緒に心の中の緊張や不安を吐き出すイメージで行うと効果的です。



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2010年09月21日

より鮮明なイメージが必要

 イメージの持つ力は大きなものがあります。静かに座って目を閉じ、何かの動作をイメージするときに、筋電図などで測定してみると、その動作を行うために必要な筋肉が反応を示します。この筋反応は、イメージがリアルであればあるほど大きくなります。イメージを鮮明に描ける力は、次のような方法で得られます。最初は、手のひらに重いものを持っているイメージをし、重さを感じられるようになったら、次にだんだん手のひらがほてってくるのを体験するといったイメージをします。これを繰り返し行えば、しだいに鮮明度が高まっていきます。鮮明度が高まってくると、ある動作をイメージするとき、それに付随する感覚も、よりリアルに感じられるようになります。
 よく役者は、涙を流すシーンのときに悲しい事をイメージすると言います。これは悲しみの感情を得るためにイメージを使っているわけです。鮮明なイメージに身体が物理的に反応しているということがわかります。



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