これは、神経の細やかな人はいろんなことに気がつくので脳内にいつもイメージが湧き上がり、脳内で多量のエネルギーを消費しているからです。あなたはエネルギーを消費するには運動するしかないと考えてはいませんか。確かに運動するのも多くのエネルギーを消費しますが、身体を全く動かさなくても、脳をフルに使えば多量のエネルギーが消費されるのです。その上、運動によるエネルギー消費に比べ、持続時間が長く取れ、そして疲れにくいのです。
神経の図太い人というのは、だいたいにおいて、大ざっぱで、ボーッとしています。おおらか、こまかいことを気にしないなどと形容されますが、言い換えれば、季節の微妙な移り変わりや気温変化、友人のなにげないしぐさや声のトーンなど、挙げればキリがありませんが、それらを敏感にキャッチできないのです。
つまり、それらの変化に合わせたイメージが脳内に生まれないのです。もしこれらの変化に合わせたイメージが脳内に生まれる方なら、そのイメージに合わせ、身体中の筋肉や神経が鋭敏に反応を起し、心身のエネルギー消費が増大するのです。ですからダイエットのためにウオーキングをしているなら、身体だけでなくイメージングで脳も使ってみるのです。
イメージングが上手になればなるほど心身でのエネルギー消費が増大します。そして、このイメージング効果をさらに高めるには、イメージ上のライバルを作ることです。
ダイエットの挑戦者たちの多くは、やせてきたときに、昔のぽっちゃりしていた頃の写真を見たり、その頃着ていた洋服を思い出したりします。これは、やせた自分を昔の自分と比較して、うれしさを味わいたいという心理と、同時に、二度とあの頃に戻りたくないという気持ちの現われがそうさせるのですが、これはあまり良い方法ではありません。
それより、部屋のあちこちに自分がこんなスタイルになりたいと憧れるモデルや芸能人の写真を貼って眺めるというのは、「今はまだまだだけど、あんな風になりたい」という願望を高め、持続させる効果があります。ダイエットに限らず何か目標を達成するには、高い願望と、それを持続させることが必要です。
ところが人は、視覚に入ってくる映像をイメージ化し、そのイメージどおりの身体の働きをしてしまいます。それがもし、ぽっちゃりしていた頃の写真や洋服だったらどうでしょう。二度とあんな風にならないように、という自分への戒めの気持ちで見ていたとしても、そのイメージに引きずられやすいのです。それが願望の達成に妥協を生じさせるのです。
実際の話し、身近にスタイルの美しい人が多い場合や、ライバルが非常にスタイルのよい人をもっているダイエット希望者がイメージダイエットを行うと、みるみるスタイルがよく美しくなっていくことからも、これらのことがうなずけます。さあ、今日からあなたも、昔の写真や洋服は片づけて、理想とする写真を部屋に飾り、視覚的効果と願望の実現の強い願望を伴うイメージングとプラスイメージを味方につけ、スリムを成功させましょう。
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